夫はギャンブル依存症

夫はギャンブル依存症

夫はギャンブル依存症

--- 相談者 ---
40代 女性

--- 悩みの内容 ---
私の夫はギャンブル依存症です。
仕事に対しては真面目で稼ぎも多いほうですが、仕事帰りや休日にはギャンブルばかりやっています。
何度も辞めて欲しいと頼んだのですが、その都度「やめるやめる」と言いつつ、パチンコなどにひっそり通っているようです。
お小遣い制なので給料日前になると決まってお金の請求があります。
その時はギャンブルに使ってはいないというのですが、何に使ったかははぐらかされます。
一度、きつく問いただした時は、すごい剣幕になり何を言っても効かない状態になった事があります。
それ以来、私もきつく言う事も出来ず、どうしようも無い状態になっています。
何とかギャンブルをやめさせたいと思っています。

--- 原因 ---
依存症者の側にいる人間が、依存を止められないというのは、共依存になる可能性を秘めた状態です。
このまま依存がエスカレートし、相談者様がそれを容認するようになってくると、お互いに良くない状況に陥るでしょう。
本来、共依存は依存者の尻拭いをし、それにより自分の存在価値を見出すような状況を言います。
依存の原因は、満足したいための欲求や、空虚感を埋めるために行われる事がほとんどです。
旦那様もどこかストレスを溜めていたり、寂しさをお持ちなのではないでしょうか。

--- 対処方法 ---
幸い、ご相談の内容は共依存とまではいきません。
但し、放って置くと共依存に発展する事もあります。
依存が浅い間に対処が必要でしょう。
依存症は脳が依存している状態です。
ギャンブルの興奮や喜びは、強く脳に残ります。
それだけ刺激が強く、一般的にもギャンブル依存が多く見られるのは、その刺激のせいだと言われています。
また、依存者は依存物に対して執着しますので、無理に離脱させようとしても、感情がコントロールできなくなる事があります。
時間をかけてじっくりと対処を行いたいところです。

ギャンブル依存の場合は、どこかで破綻する時が来ます。
収入以上にギャンブルで使うことは出来ないからです。
まずは、旦那様にご自身がなぜ依存しているのか、依存し続けた場合の結果はどのようなことが想像されるかを話し合うことも良いでしょう。
ギャンブル依存症は「儲かるかもしれない」という希望が依存に走らせます。
ですが、現実は儲かっている人は一握りです。
そのあたりの現実も旦那様には知っていただかなくてはなりません。
そのために、いきなりやめてもらうのではなく、ギャンブル日記のようなものをつけたりするのはいかがでしょうか。
もちろん、旦那様は嫌がるでしょうし、うその申告をするかもしれません。
ですが、現実を見るきっかけにはなるはずです。
また、依存する刺激を代替する方法も試みてみるのも良いでしょう。
他の趣味を持つなど、ギャンブルしか見えていない目先を他に向けさせるようなきっかけ作りを行うのです。
子供が出来た途端、ギャンブルをしなくたったというお話はよく聞くことです。
一緒に出かけたり、楽しそうな事を二人でやってみたり、もしくは旦那様がやってみたい事があれば協力したりするサポート方法が良いでしょう。

ギャンブル依存を容認せず、でも否定するのではなく、分かり合う関係を保つのが共依存にならない方法だと思います。

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