なんでも抱え込んでしまう

なんでも抱え込んでしまう

なんでも抱え込んでしまう

--- 相談者 ---
20代 男性

--- 悩みの内容 ---
自分の事はもちろんですが、他人のことでも自分の事のように抱え込んでしまいます。
仕事でもプライベートでも自分で何とかしようとするのですが、手に余ることが多く、最終的にはどうしようもなくなって逃げてしまいます。
最近では仕事で、迷惑になるのではないかと仲間に頼ることが出来ず、プロジェクトをダメにしてしまい、その責任に耐えられず転職しました。
プライベートでは両親の仲が悪く、自分が仲裁に入るのですが実家に帰るたびにケンカがたえません。
その光景を見るたびに身を切られるような感情になります。
もっと気楽に考えられればいいのですが、相手の事を考えると自分の責任を感じてしまいます。

--- 原因 ---
自分の範疇を超えて悩みを抱えてしまうという共依存の傾向です。
感受性が高く、相手の感情を真っ先に考えてしまうのは、自分にとって負担となります。
他者との境界線を上手く引けていない状態です。
これは、感情移入しやすい性格と、責任感が強い性格が悪い方向に働いている状態です。

--- 対処方法 ---
まずは、自分の責任の範疇をしっかりと知ることです。
1人でできることには限界があり、ましてや自分以外の事を必要以上に考えたり、行動したりする事は難しいことです。
一つ一つの事象に対して自分の範疇を定めましょう。
その時、実際の考えよりも妥協したラインで踏みとどまる事が大切です。
気持ち的には「助けたい」「自分がやらなければ」と思うところがあると思います。
ですが、自分があまりにも苦しむのなら、その線引きは自分寄りになっていますのでもう少し他人寄りにしてみましょう。
本来、自分でする事に責任を感じるのは正しいことです。
ですが自分でした事ではないことに何一つ責任を感じる必要性はないのです。
自分では非情に感じてしまうかもしれませんが、客観的に見た価値観を持たなければつらくなるのは自分自身です。
一つ一つ自分の納得がいく線引きをするように心がけてください。

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