恋人間での共依存
恋人間での共依存

恋人という関係性には、様々なケースがあります。
お互いに好きで一緒にいるケースもあれば、一方的な恋人関係もあるでしょう。
また、社会的立場や性格の強さによって、お互いの立ち位置も変わります。
恋人間の共依存は、経済的な面でお互いに依存していない場合が多く、精神的な部分での共依存がほとんどではないでしょうか。
ここで、男性が女性に依存し、女性が共依存者になっているケースを考えてみましょう。
例えば、男性は、相手に対して優しく、大変愛しています。
喧嘩をすることもありますが、最終的には男性が追いすがり女性を繋ぎとめている関係です。
喧嘩の時には男性からの暴力があることもありました。
女性は、そんな男性に疲れてしまい、愛情が薄れています。
別れようと思ったこともありますが、男性が執拗なまでに相手の女性のことが必要だと訴えます。
女性はその男性の姿を見ると、一緒にいてあげようと思うのです。
男性の依存と、その依存を許してしまう女性との恋人関係です。
女性が共依存者となるのですが、このケースの共依存は「依存を容認する共依存」です。
依存を容認することは依存者にとっては良くない結果をもたらします。
共依存者は一度容認してしまうと依存を拒否するタイミングを失うこともあります。
また、依存を許しているうちに依存されなくなったときに寂しさを覚えるようになります。
その結果、お互いに離れられず、良くない関係を続けてしまうのです。
恋人のケースでは、親子や夫婦とは違い、関係性が他人です。
ですが、かなり親密な関係になります。
そのような関係なだけに線引きが難しくなっています。