夫婦間での共依存

夫婦間での共依存

夫婦間での共依存

夫婦間での共依存的関係は多く見られるケースです。
生計を共にした場合、どうしても力関係が発生してしまいます。
そのバランスが上手く分散され、保たれている場合はいいのですが、歪んだ力関係になると共依存になってしまいます。

例えば、一生懸命働くがお酒が大好きな夫と、働いてはいないが家事や育児を献身的に行う妻がいます。
これだけなら正常な夫婦関係と言えますが、夫がリストラに合うというアクシデントがあったとしましょう。
夫は人が変わったように酒におぼれ、仕事も転々とするようになりました。
妻は、それまで以上に献身的に家事や育児を行いました。時々パートにも出るようになりました。
夫の状態に文句も言わず、立ち直ってくれると信じて世話をしました。
夫は妻の頑張りをみて自分が情けなくなり、奮起しようとしますが上手くいきません。

最終的に、夫は「自分がダメでも妻が頑張ってくれる」という依存傾向になり、妻は「自分を頼ってくれることに喜びを感じる」という共依存傾向が表れました。

このような関係は、きっかけがあり表面化するものですが、お互いの性格が根本の原因となっています。
夫婦というのはお互いに必要と思って一緒にいるわけですが、共依存になりやすい関係性なのです。

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